ETFの仕組みやメリット、デメリット注意点は?

ETFは(上場投資信託)は金融商品のなかでも急成長していて、米国でも話題になっています。

どういった商品で、どんなメリット、デメリットがあるのか、また、注意点などを紹介します。

ETFは、投資信託と株式投資のメリットを兼ね備えた商品

ETFとは

ETFはExchange Traded Fundの頭文字を取ったもので上場投資信託のことです。

投資信託とは、証券会社や銀行、郵便局が複数の投資家から運用資金を集めて大きなお金にして、資産運用のプロがその集めたお金を使って複数の銘柄に投資、運用していく商品のことです。

ETFも投資信託と似ていますが、ETFは証券会社を通して証券取引所で取引する商品です。

また、取引価格が日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など市場の値動きとほぼ同じ動きをし、取引可能な時間は取引所立会時間になっていたり、発注方法が成行、指値、信用取引が可能だったりといった違いがあります。

ETFのメリットとは

ETFのメリットとは

ETFには以下のような5つのメリットがあります。

  1. 市場取引時間中ならいつでも売買できる
  2. 株と同じく値動きがわかりやすい
  3. 分散投資でリスクを減らせる
  4. 売買にかかる費用が安い
  5. いろいろな商品を選べる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

市場取引時間中ならいつでも売買できる

ETFは株式投資と同じように市場取引時間中でしたら自分の好きなタイミングでリアルタイムな取引ができます。

そのため購入が数日後の価格になる投資信託と違い、予想しない価格で購入してしまうリスクを減らせるわけです。

株と同じく値動きがわかりやすい

ETFは商品により日経平均やTOPIX、NYダウなどの指数と連動します。

指数とはインデックスとも呼ばれ、市場全体や特定の銘柄のグループの値動きをわかりやすいように数値化したものです。

ETFや投資信託のことをインデックス投資とも呼んでいます。
また、個別株のように売買にあたって企業分析が不要なため、初心者でも始めやすいという特徴があります。

分散投資でリスクを減らせる

個別株で売買する株式投資と違って、ETFでは日本株や外国株、REIT(不動産投資信託)などの指標に連動する多数の商品へ分散投資ができます。

その結果、投資リスクを減らせるわけです。
さらに複数のETFに分散投資も可能です。

また、株式投資と違ってETFは少額で投資できるのも特徴で、数千円程度から買える商品もあります。

売買にかかる費用が安い

ETFの売買では株式投資と同額の数十円~数千円程度の売買手数料がかかります。

また、ETFは投資信託ですので、商品を保有している期間中は運用管理費用である信託報酬が保有資産に対して年率01.~0.2%かかります。

投資信託の年率0.2~1.5%と比べると低い年率となるため、ETFは長期投資に向いていると言えるでしょう。

いろいろな商品から選べる

ETFは証券会社各社が株式だけでなくいろいろな商品を用意しています。

  • 日本株ー市場別
  • 日本株ー規模別
  • 日本株ー業種別
  • 外国株
  • 債権
  • REIT
  • 商品・商品指数
  • 商品ー外国投資法人債権
  • レバレッジ型・インバース型
  • エンハンスト型

様々な指数に連動する商品があります。

基本的にどこの証券会社でも約220銘柄のETFを取り扱っているために、買いたい銘柄がないからと証券会社の口座を複数保つ必要がないのです。

ETFのデメリット

ETFのデメリット

ETFは値動きがわかりやすく、分散投資もでき、非常に初心者向きの投資商品ではありますが、当然リスクやデメリットも存在します。

  1. 株主優待を受け取れない
  2. 自動積立投資ができないケースが多い
  3. 分配金を再投資するのに手動で行う必要がある

それぞれ詳しく見ていきましょう。

株主優待を受け取れない

ETFや投資信託では株式投資のように株主優待を受け取ることができません。

実際に企業の株を保有しているのは受託会社である信託銀行になるため、信託銀行が株主優待を受け取る仕組みになっています。

自動積立投資ができないケースが多い

ETFは株式投資と同じく市場を自身でチェックしながら売買するため、自動積立投資ができないところがほとんどです。

積立投資は一定の金額を設定すれば毎月積み立てて投資してくれる便利なものです。

ETFで積立投資を考えているのであれば、自分自身でETFを購入する必要があります。

一部の証券会社では株式累積投資(るいとう)を利用すれば自動積立投資ができるところもあります。
自動積立投資をしたいのであれば投資信託のほうがいいかもしれません。

分配金を再投資するのに手動で行う必要がある

ETFはさまざまな商品があるということを説明しましたが、商品が株式ならば配当金、REITならば分配金、債券では金利収入というように、一定期間投資すると収益を受け取れ、これらから運用費用を差し引いたものがETFの分配金です。

この分配金を自動で再投資する仕組みがないため、分配金を再投資したい場合は手動で購入する必要があります。

ETFを始めるときの注意点

ETFは株式投資と同じように元本保証はありません。

そのため、さまざまな要因から価格が下落したり、分配金が減少したりといったリスクがあります。

とはいえ、個別に売買する株式投資と比べれば分散投資ができるというメリットがあるためリスク分散効果はあるでしょう。

また、外貨建て商品を売買する場合は、為替変動が売買価格に影響を与えます。

ETFはこんな人におすすめ

株式投資と同じようにリアルタイムで売買でき、投資信託のように分散投資をするため、個別の銘柄を調べる必要はありません。

証券会社が用意した商品から好きなものを選べばいいのです。

ETFにも当然ですがメリット、デメリットはありますが、株式投資に比べると投資初心者に向く商品です。

ETFなら少額で分散投資ができてわかりやすい

ETFは株式投資同様にリアルタイムで売買できて、市場と連動するため値動きがわかりやすく、個別株と違って投資のプロが組み合わせた商品のなかから選ぶためにため分散投資ができます。

簡単に言えば、投資信託と株式投資のメリットを兼ね備えた商品なのです。

ただ元本保証はないため、投資には常にリスクが伴うことは注意する必要があります。

とはいっても、初心者であればまずは少額からエントリーできるというメリットを活かし、投資をしながら学んでいくこともできます。

資産運用で投資を考えているのであれば、まずはETFから始めてみるのもいいでしょう。